リスボンのトラムでスリに遭遇した話
こんにちは。
今日はポストガルに旅行に行った際にスリに遭った話について、ちょっとしたストーリーっぽく書いてみました。
悲劇は突然に
あの時、私は彼氏と一緒にポルトガルの首都・リスボンを旅行していた。
泊まったゲストハウスは少しボロいけれど立地もよく受付の人もフレンドリー。
近くのレストランでやけに熱っぽくオススメされた海鮮料理を食べて(お店のおばちゃんが早口のポルトガル語で喋るので何を行っているのかさっぱりわからないが、かなりオススメをしていることは伝わった)、いざリスボン観光へ。
ちなみにおばちゃんがオススメしてくれたものは、一言で表すと”魚を大量の油で揚げたよ!!!”という感じ。いかにも海外っぽい大雑把な料理。味付けはほぼないので自分で塩を振って食べた。美味しくないことはないが、後に強烈な胃もたれを感じた。
リスボンは、街にトラムが走っていることはよく知られている。
そのコロンとして小さなフォルムは、確かに古風なヨーロッパの街並みによく映える。
「インスタ映え」は間違いないだろう。
私は走ってくるトラムをカメラに収めるべくシャッターチャンスを待った。
そしてトラム28番はやってきた
おそらくポルトガルで最もポピュラーなトラムの線が、「28番」
知らない人は、「ポルトガル トラム28番」でググれば多くの情報が見つかるはず。
とにかく、観光客も地元民もどちらも利用する線なのである。
トラムに乗り込む。
車内はすし詰め状態で、ぎゅうぎゅうだった。
リスボンはとにかく、坂が多い。
だからこそトラムが利用されているとも言える。
トラムは、ガタガタと大きく揺れながら、きしみながら、街の中を走っていく。
私と彼氏は座席と座席の間のスペースに立っていた。
朝の満員電車をイメージするとわかりやすいかもしれない。
席に人が座っていて、間に人が立って押しつぶされている、そんな状況。
車窓から景色をみていると、近くの席に座っている白人カップルに目が行った。
年齢は40〜50代くらいだろうか。
手を繋ぎながら座っていてとても仲が良さそう。あー、キスしてる。
日本だとカップルが腕組んでもたれかかりながら座っていたりすると少しイラっとするのに、海外だとほっこりするのは何故だろう。
そんなことを考えていた。
違和感は、確かに感じた
そう、違和感は一瞬だけ確かに感じた。
閉じたはずのバッグのチャックが少し開いていた。
「…?」
何の気なしにチャックを閉じた。
そして、事件発覚
リスボンでも有名なフォトスポット、ポルタス・ド・ソル広場に到着し、トラムを降りる。
青い海と赤い屋根の対比が美しい。
辺りは写真を撮る観光客で溢れている。
自撮りする人、ポーズをとって撮ってもらう人、ひたすら風景を撮る人、皆が思い思いにその空間を楽しんでいた。
ポルタス・ド・ソル広場にはカフェが併設されていた。
休憩がてら、カフェに入る。
「お支払いを」
そう告げられ、バッグを探る彼氏。
旅費のほとんどは、彼が管理していたのである。
財布が、ない…
バッグの中を探しても探しても、財布がない。
宿を出た時には確かにあったはずなのに、ない。
「やられた…」
そう、思った。
あの、少しだけ違和感を感じた瞬間。
彼氏のバッグは肩掛けのデイパックで、一番すられやすいタイプのバッグだった。
私のバッグは小さなトートバッグで、財布がキツキツに入っていたから取り出しにくかったのだろう。
もし小さな財布を使っていたら、別のバッグを使っていたら、私の財布も一緒におさらばしていたかもしれない。
まだ二人とも財布を無くさなくてよかったと思うべきか。
スリなんて、あったら絶対わかるはずだなんて、油断していた。
海外旅行には慣れているはずなのに、全然気がつかなかった。
今までは眩しかった景色が、急に薄暗くなった気がした。
海外でもしスリに遭ったら
警察(観光警察の方がベター)に行きましょう。
その時の状況を詳しく話すと、証明書のようなものを発行してくれます。
この紙は、日本に帰ってから保険を請求するときに重要になるので必ず大事に保管してください。
クレジットカードを止めましょう
できるだけすぐにカード会社に連絡してカードを停止しましょう。
詳しくはこちら
スリに遭わないためには?
- 観光地で人混みに入る際には、手荷物に気をつける
- なるべく他人が触りにくい場所(首から吊り下げるタイプの財布に上からジャケットを羽織るなど)にお金を入れる
この2点を守っていれば、よほどのことがない限りスリの被害には遭わないかなと思います。
ですが、スリはちょっと油断した隙を狙われることが多いです!
盗難が多発している地域に行かれる方は十分注意されることをオススメします。
それでは。